転棟転科
転棟転科というのは病棟間移動の事です。
例えば救急搬送されてきた患者さんが手術室で処置する際に、輸液ポンプを2台貸出した場合、貸出先は手術室です。
その後、無事処置が終わり、外科病棟へ入院することになった際、借用していた輸液ポンプ1台を返却し、もう1台は患者さんと一緒に外科病棟に移動しました。
このような時に貸出中の輸液ポンプ1台の所在が問題になります。
厳密に所在を管理する場合は、外科病棟入院時に転棟転科を行う必要がありますが、多くの病院ではそこまで管理していないのが実情です。
なぜなら、輸液ポンプ1台を貸出中であることには違いなく、稼働分析を取るうえでも問題ありません。
安全面でも同じ患者さんが使っているため問題はありません。
問題があるのは所在が違うという点だけなんです。
こういった理由から転棟転科をリアルタイムで運用している病院はあまりありません。
管理面では病棟貸出中のME機器をラウンド時にチェックしていく場合に、貸出先が違うME機器を発見したときには、転棟転科が役に立ちます。
今現在、目の前にあるME機器が正しいため、ここで返却処理をしてしまうと、もしかしたら貸出規制がかかるかもしれません。
そういった問題を解決するために、現実の貸出先に貸出中のME機器の所在を合わせるためには転棟転科が必要になります。
転棟転科方法
転棟転科方法は貸出方法と同様で非常にシンプルです。
まず、トップメニューから「転棟転科」をクリックし、転棟転科ページを開きます。
大きなボタンで表示されている「転棟転科」をクリックすれば転棟転科操作が開始されます。
部署選択
はじめに移動先の転棟転科先の部署を選択します。
一覧表示されているボタンから転棟転科先の部署のボタンをクリックするだけです。
機器選択
つぎに、転棟転科するME機器を読み込みます。
この時に、ME機器の管理番号のバーコードか、GS1-128バーコードの何れかをバーコードリーダーで読取ります。
正常に読取できた場合は、対象機器が表示されます。
複数台まとめて一つの部署へ転棟転科する場合は、続けてME機器のバーコードを読取りしていきます。
まとめて転棟転科できるME機器の台数には制限はありません。
エラー発生時
転棟転科では基本的に返却と同様、エラーは発生しません。
ただし、未貸出の機器を転棟転科する場合はエラーとなります。
CEMEメモ
- 転棟転科の操作を管理部署(ME室や臨床工学課)がまとめて行う場合は貸出票で運用することもできます。
- 転棟転科時の部署選択をバーコード読取で行う事もできます。
- 転棟転科のすべての操作をバーコード読取で行う事も可能です。
運営者
- CEME開発グループです。
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