節減額報告書
ME機器の管理は言葉でいうと簡単ですが、実際は様々な要因を考慮して臨床工学技士の方々が責任をもって管理しており、とても専門的な業務です。
ところが、一部の病院では、臨床工学技士のME機器管理についてあまり重要性を認識できていないという問題があります。
形だけ体制を整えておけば良いという考えの一部の病院では、臨床工学技士のME機器管理が、病院の経営にどれだけ貢献しているのか見落としてしまいます。
医師や看護師の業務は診療報酬が付いたり、直接医療の本質にかかわる部分なので、病院の運営に占める割合は非常に大きいため、病院経営においてスポットがあてられますが、見落としがちなのは、ME機器の運用コストの推移です。こちらは経費節減という効果をもたらすため直接収入としてお金が入るわけではありませんが、経費節減ができればその分、病院の利益が増えます。
ここで重要な点がもう一つあります。
それは、病院経営においてME機器の運用コストは非常に大きなウェイトを占めている点です。
一つ一つのME機器は金額はそれほど大きくありませんが、病院内で運用中のME機器をすべて集めると、大きな経費が掛かっていることが分かります。
臨床工学技士のME機器管理業務による貢献により、ME機器の運用コストが大幅に節減できる可能性を持っています。
例えば、4万円のME機器1台に対して4千円の節減効果があったとした場合、1台当りでは4千円という非常に小さな金額ですが、割合でみると10%の経費節減です。
これをME機器全てで見た場合、ME機器の運用コストが1億円だった場合、10%の経費節減で1千万円の利益になります。
このように、ME機器の適切な運用管理がを臨床工学技士が行った場合に1千万円の利益を生み出したことになりますが、一般論の話だけでは病院関係者を説得することも難しいと思います。
そのため、CEME Webでは、客観的な指標として、ME機器管理において臨床工学技士がどれだけ貢献したのかを金額で表示する帳票があります。
それが「節減額報告書」です。
節減額報告書
節減額報告書は機種ごとに院外で実施していた点検や修理を院内で処理したことによる経費節減額を計算しています。
出力タイミングは月例報告書出力時に自動計算されるため、毎月の会議などで、節減効果をPRすることができます。
CEMEメモ
- コメディカル部門はなかなか評価してもらえないという現状がありますが、最低限、評価の指標となる資料は業務として提出しておくことが大切ではないでしょうか。
運営者
- CEME開発グループです。
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